牧野直隆氏のことば


少し懐古めくが、求道という言葉がある。聖者の道を求めて修行することを指すそうである。私はそのような難しい道を探ろうと思っているわけではないが、親しい仲間と楽しみ時に苦しみながら人間としての成長が出来ればという思いで この言葉が好きだ。

そのようなことで サインなどを求められると下手をかえりみず 拙い文字でこの言葉『求道ならぬ球道』と書くことにしている。

野球に限らずおよそ球技と名のつくもののほとんどはチームをつくって、決められたルールのもとに勝敗を争うゲームである。いかに個人技が優れていてもチームワークがよくなければ勝てない、言い替えるならばチームワークこそ球技の求める本質であるといってもよい。

すべての球技の源は外来であるが、球技は日本人にもっとも合うスポーツではないかと考えている。私たち日本人は"和"を大切にすることでは世界でも有数の民族である。野球やラグビーで体力的にも優れている本場の欧米人に、これらを輸入した日本人が対等に戦うことができるのは唯一 チームプレーの面において彼我に差があるからこそと断言できる。

グラウンドでプレーをする選手の数は、野球は9名 ラグビーは15名であるが実際に戦っているのはベンチに入っている全員であり、さらにベンチには入っていないが日頃一緒に練習をし、球拾いや用具の準備、グラウンド整備などを厭わずやってくれている仲間たちも一緒に戦っているのである。

この団結力、また一丸となって全力を発揮するための日頃の努力、そして この"和"の理念こそを 私は球道と呼びたい。                                     牧野直隆



すべりこみセーフ

東西対抗財界人大会で (於 なんば球場)

タッチしているのは東軍のオリックス宮内オーナー

馬齢76歳のときのハッスルプレー